東京オリンピック・パラリンピックを前に満を辞して発売されたアディダス渾身のスパイク「アディゼロアバンチTYO」。今日はこのスパイクの使用感を書きたいと思います!

なんと発売の公式アナウンスの1日前に販売されてしまいクリック合戦にすら参戦できず(T . T)その後何とか手に入れたものの投資額を回収するには、それ相当の記録を出さないといけません、、、

それはさて置き、早速紹介していきたいと思います。

実績

東京オリンピックで履いている選手はかなりの数いましたがメダルには届かず。ドラゴンフライとエアズームビクトリーのナイキが誇るツートップの牙城を崩す事はできませんでした(入賞者はたくさんいましたがトップオブトップにはなれず)。

しかしオリンピック前哨戦のダイヤモンドリーグではエチオピアのケジェルチャ選手が3000m7:26.25の好タイムを記録したり、日本女子10000m代表の新谷仁美選手が履くなど注目はされましたね。

ちなみにパパランは1500mを4分8秒、同じ日に3000m9分7秒で走りました。

意匠

デザインは至ってシンプル。だがそれがいい!何回見ても見惚れてしまうカッコよさ!

4年に一回のオリンピックモデルということもあり希少性もありますね。

TOKYOをイメージしたデザイン

サイズ感

サイズ感は少し大きめです。匠戦7は同サイズくらい。ドラゴンフライ、ヴェイパーフライからは−0.5cmくらいが良いと思います。

フィット感

フィット感は緩め。昔ながらのセパレート式のシュータンなのでしっかり紐で締め付ける必要があります。←パパラン的には好きなやつです。逆に旧アバンチは締め付けが強くて苦手です。

反発 

比較的大人しめでナチュラルな反発です。アディオスプロほどの反発はありません。これはエナジーロッドがカーボンからグラスファイバーに変更になった影響だと思います。抑え目の反発とはいえ走りをアシストしてくれるのは間違いありません。

クッション

良い意味でスパイクを感じない使用感です。ナイキのズームXを搭載しているスパイクですら「カツカツ」感を感じますがTYOはこの「カツカツ」感がありません。シューズにとても近いスパイクと言えます。

ライトストライクプロのモチモチしたクッショニングが足に優しいです。スパイクの中ではとても厚いソールですが厚底ほどではないため不安定さはありません。

重さ

27.0cmで167g。スパイクとしては少し重い部類ですね。アディゼロ匠戦より若干の軽い。ドラゴンフライが27.0cmで約140gなので少しこの差は気になるところですね。

27.0cmで167g(ピン含む)は重たい部類

距離適性

5000mから10000mが1番特性を活かせると思います。長い距離を走る上で最大の敵は筋肉の損傷です。TYOの最も優れた点は「筋肉の損傷を最も軽減してくれるスパイク」だと思っています。よって使用時の疲労感も少ないです。

800mや1500mも十分にこなせますがもう少し硬いスパイクの方が最大スピードを出すことができます。

耐久性

耐久性は良くも悪くも「あり過ぎ」ますw

特にヒールは必要以上に硬いし重そうな素材を使っています。ここ削って軽量化した方が良かったんじゃないかと思うほど。スパイク感をなくすというメーカーの割り切った考えが見えるような気がしました。

オレンジの部分に補強材とクッション材が入っている

抜群の安定感

とにかく癖の少ないスパイク。接地もアバウトでOKです。どんな走り方をしても均一に反発がもらえます。(逆に言うとそこまでの大きな反発はない)

何と言っても使いやすい、履きやすい、癖が少ない。スパイクが苦手な方の一発回答となる可能性が高いです。特に年齢を重ね足の筋力が落ちてきた我々世代にはとても有益なスパイクです。スパイクに安定感を求めるならコレですね。

「埋めピン」と組み合わせる事でよりスパイク感がなくなります

ドラゴンフライとの比較

ヒトコトで言えば反発のドラゴンフライ、クッションのTYOです。驚きやワクワク感はドラゴンフライが上ですが、安定感や使いやすさはTYOの方が上です。お互い良いところはあるものの最終的に重量が約30g(約20%)軽いという事でドラゴンフライを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

個人的にレースで使うなら1500mはドラゴンフライ、5000mはTYO、3000mはどちらにするか悩むところですね。

旧アバンチとの比較

エナジーロッドの搭載とミッドソールがブーストからライトストライクプロに換わり、反発とクッションが向上。約15gの増量でこの機能が付加したことは飛躍的進化と言える。一度TYOを使ってしまっら旧アバンチには戻れない!?

スコア

反発5 クッション5 重量5 スピード6 スタミナ6 安定感7 合計35点

反発:シューズの反発
クッション:シューズのクッション
重量:シューズの重量
スピード:スピードの出しやすさ、軽さ、反発などを数値化
スタミナ:足持ちの良さ、疲労軽減などを数値化
安定感:履きやすさ、フィット感、癖のなさなどを数値化

おっさんでもギュンギュンいっちゃう

まとめ

・薄さの割にクッションが秀逸

・シューズ感覚でエナジーロッドのアシストをもらえる

・ドラゴンフライやフューエルセル5280のような反発はないので過度な期待は禁物

・重さは気になるだが筋肉損傷を抑えればメリット方が大きい

・重量を含め改善の余地があるのでアップデートに期待

・アディダス好きは一択

投稿者

paparun

40代で5000m14分台を目指す三児のパパです。年齢問わずタイムを伸ばしたい人や練習方法がわからない人、目的を共にする人に参考にしてもらえればと思います。

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