新年あけましておめでとうございます。今年も引き続き陸上や駅伝に関連したブログとYouTubeをマイペースでアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
さて本日は2021年の箱根駅伝が無事開催されました。この大変な時期に開催という英断に感謝したいと思います。
山陰地方は年末からの雪でやることがなくしっかり箱根駅伝を見ることができました。
外野で観ていて思った事をいくつか書きたいと思います。
群雄割拠
3強と言われた青学、東海、駒沢。さらにそれを追うと言われていたのが早稲田、明治でした。しかし勝負はわからないもので往路優勝は初優勝の創価大学。駒沢は順調に3位に入ったものの、東海は5位、早稲田は11位、青学は12位、明治は14位と苦しい戦いになりました。
以下は所感です。
日本選手権好走組の失速
記憶に新しい先日の日本選手権の好記録続出劇。日本記録大幅に更新した相澤選手を筆頭に大学選手も好記録を連発しました。
箱根駅伝出場選手で10000mを27分台で走った選手は4人いました(駒沢・田澤選手、早稲田・中谷選手 太田選手、日体大・池田選手)。
結果は田澤選手2区7位、中谷選手4区6位、太田選手2区13位、池田選手2区3位。池田選手は2区で日本人1位と素晴らしい成績でしたが他3人は微妙な成績でした。
日本選手権が12月4日だったので力を出し切った選手にとってはピーキングが難しかったのかなと思います(旭化成・相澤選手のニューイヤー駅伝欠場も日本選手権での激走と無関係ではないと思っています)。
スーパー1年生の失速
今年の1年生は当たり年と言われ、学生長距離界でもトップクラスの実力を誇る四天王も箱根デビューを飾りました。
まずは3000m障害で日本歴代2位の記録を叩き出した順大の三浦選手(洛南)は1区で登場。過去にないスローペースになったため、ラスト勝負に定評のある三浦選手向きの展開と思われましたが中位(10位)に沈んでしまいました。
次に日本選手権5000mでジュニア日本記録を樹立した中大の吉居選手(仙台育英)も3区14位と大失速。最後はフラフラになる、ほろ苦い箱根デビューとなってしましました。
昨年の全国高校駅伝1区区間賞で日本人最高記録を持つ青学大の佐藤選手(八千代松蔭)は4区で4位ともう一歩伸びず。チームの順位に引きずられゲームチェンジャーになることができませんでした。
四天王唯一の区間賞に輝いたのは3区を走った東海大の石原選手(倉敷)。素晴らしい走りで一時トップに躍り出ましたね!
彼らはまだまだ1年生なのでしっかりと経験を積んでリベンジしてもらいたいですね!
厚底シューズ第2章
昨年から駅伝の主役になっている厚底シューズ。各メーカーから様々なシューズが発売されていますが今年の主役もやはり『ナイキ』でした。しかし昨年から少し様相が変わっているようにも見えました。
ヴェイパーフライ?アルファフライ?
昨年はヴェイパーフライ1択でしたが今年は上位モデルのアルファフライが選択肢に加わりました。アルファフライはご存知の通り、ケニアのキプチョゲ選手がマラソンを2時間を切ったり、大迫選手がマラソン日本記録を達成したスーパーシューズです。
しかし、このシューズ少しじゃじゃ馬的な要素もあるようです。ヴェイパーフライが万人受けした万能シューズに対して、アルファフライは爆発的な反発はあるものの走り方を選ぶ難易度の高いシューズです。
イメージとしてはヴァイパーフライは確実に4%のタイム向上が期待できるが、アルファフライは6%のタイム向上が期待できるが合わなければ0%になる可能性もあるといったところでしょうか。
昨年は驚異的なタイムが連発でしたが今年は凸凹な印象です。コンディションの良い状況であればアルファフライでも結果が出たかもしれませんが、今日のように向かい風など悪いコンディションになれば安定感重視のヴェイパーフライの方が良い結果につなるという印象を受けました。
アルファフライは振れ幅デカい説!?
ナイキがヴェイパーフライを発売し続ける理由もその辺にあるかもしれませんね。
明日の展望
優勝は3強の一角の駒沢が有利だと思います。あとは経験のある東洋、往路優勝の創価、5位に入った東海、以上の4チームで総合優勝を争うと予想。シード権争いは往路失速した青学、早稲田は確実にシードを取りたいところ。我が明治は14位で下がシード権まで1分ということで流れさえ悪くならなければ問題ない位置です。今日を引きずらずにしっかり走りきってもらいたいですね!
箱根駅伝公式サイトhttps://www.hakone-ekiden.jp/